勉強として文章を「読む」ことを考える・その1


教科書や問題集、入試などに使われる文章は、たいてい一部分を抜き出した文章です。

誰かがある意図をもって抜き出した文章です。

問題にしやすい文章を選んでいるとも言えます。

ですから、読むほうもその意図をつかむために注意深く読む必要があります。

それでは、文章を「読む」とき、どこに注目して読めばいいのか?

説明文や論説文、評論などの説明的文章では、筆者の意見や主張に注目します。

物語や小説、随筆などの文学的文章では、登場人物(主人公)の心情の変化に注目します。

このように言っても、すぐにどこが意見なのか、どこが心情を表しているかを見つけるのはなかなか難しいです。

ここでは見つける具体的な方法を説明しませんが、

大事なのは “自分で” 文章を読んで、“自分で” 見つけようとすることです。

何度も読み返したり、分からない箇所を分析したりして、少しずつ理解していけばいいのです。

文章は一度読んだだけで十分に理解できる生徒はほとんどいません。

それは文章を理解するにはある一定量の文章を読む経験が必要になるからです。

文章を意図して読むにはどうすればいいのか?

小学校高学年や中学生、高校生は文章を読んで自分で質問してみる。

小学生のうちは親が質問する役になって、子どもに文章の内容を説明させるといいです。

この文章はどんな内容なのか?

筆者の意見は何か?

それはどんな理由から?

主人公はどんな行動をしたのか?

その時の気持ちはどうか?

内容が正しいかどうかというより自分で考えることが大切です。

自問自答しながら文章の意図を読み取っていく。

それが文章を「読む」ことではないでしょうか?

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