国語や英語の文章読解についてよく聞かれるのは、
「文章の内容が大まかに分かればいい」
「問題に関係するところだけ読めばいい」
というものです。
これに関しては、文章の内容をある程度知っているという前提が必要です。
全く聞いたことがないことより少しでも知っていることがあれば、文章を理解するのがスムーズになります。
しかし、中学生や高校生の大半は、日常の生活や目の前の出来事にしか興味がないので、世の中の出来事や一般常識やなどは、勉強で調べなければいけないときくらいです。
そういう状態の生徒がすぐに文章問題が得意になるはずもないので、文章の読み方や語彙の増やし方などを学ぶ必要があるのです。
それでは、文章読解で大切にしてほしいことをいくつか挙げてみたいと思います。
筆者の言いたいことをつかむこと
論説文や小説、随筆、あるいは古典に至るまで、どんな文章でも筆者の言いたいことや伝えたいことがあります。
文章の長短や難易に違いはあっても筆者の言いたいことをつかむことが文章読解の真髄です。
いかに筆者の言いたいことを深く読み取れるかは、読み手の文章読解力によって変わってきます。
分からない語句を気にせず読み進めること
文章を読んでいて分からない語句が出てきたら、そこで文章を読むのを止めずに分からない語句をスキップして先を読んでみてください。
そうすると、どこかでスッと意味が分かるときがあります。
細かなところにこだわり過ぎず、少し広い視野で文章を読むことができると、文章を読むのが楽しくなってきます。
文章表現の型を知ること
文章読解を勉強していく中で、例えば、論説文や評論で意見や主張を表現したいときは、「Aではなく、Bである」という文章表現の型を学びます。
文章表現の型を知っていれば、別の文章を読んだときに、「Aではなく、Bである」という表現に気がつけば、この文章は筆者の意見であると判断できますね。
このように、文章表現の型が身についていれば、多少難しい文章でもなんなく読みこなせるようになります。